JTDX v16.0 succeded Linux (3)

CALL3.txt

20,000 局のコールサインが入ったこのテキストは、一部にミスデコードの箇所が見られるものの、非常に有効。

これは別のところに置きます。
ホームフォルダに .local から share → WSJT-X と開けてそこにコピーします。

jtsdk-asterisk

Hint ボタンを押している時、 CALL3.txt を助けにデコードされた CQ は右端にアステリスク * が付く。

アンテナ EU なのに NA がデコードされて * が付いていることも。

ランチャー・アイコン

WSJTXjtsdk-icon

ランチャーに WSJT-X がなく JTSDK からインストールした場合は Ubuntu では「安全でないアプリケーション」という取り扱いになり、 恐らくその改善方法はないだろう。

公式の WSJT-X 1.1/1.5/1.6 などがある場合にはランチャー・アイコンも活きるが、再登録してもアイコンクリックで起動するのは旧バージョン。
これも「安全でないアプリケーション」ということが災いしているのだろう。

「自動起動アプリ」に登録すれば本来のアイコンで表示される、

JTDX v16.0 succeded Linux (2)

最新リヴィジョン・インストール

ここからはターミナルで行う。 オプション指定をすればメニューからでもできる。
JTDX v16.0 をインストールするにも JTSDK からインストールした WSJT-X がなくてはならない。
即ち JTSDK を初めてインストールしたなら最新リヴィジョンの WSJT-X のインストールが必要となる。

jtsdk -d autorun -d skipsvn -e autosvn -e separate
jtsdk-wsjtx -b dev -n wsjtx -c release -t install

一行目はオプションの確認となる。
-d が無効、 -e が有効を意味する。
ただ、最新リヴィジョンが必ずしも安定版ということでないこと。
その場合は次のリヴィジョンを待つしかない。

インストールに成功した暁には

-----------------------------------------------------
 BUILD SUMMARY
-----------------------------------------------------
 Status ...: Development
 Name .....: wsjtx 1.7.0 r
 SVN URL ..: https://svn.code.sf.net/p/wsjt/wsjt/branches/wsjtx
 Source ...: ~/jtsdk/src/wsjtx
 Build ....: ~/jtsdk/wsjtx/dev/1.7.0//build/Release
 Install ..: ~/jtsdk/wsjtx/dev/1.7.0//install/Release
 KVASD ....: Not Required

 BUILD OPTIONS
 Number of cores ......: 4
 Cmake  Options .......: -D WSJT_GENERATE_DOCS=OFF -D WSJT_SKIP_MANPAGES=ON
 Global User Options ..: autorun separate 

 TO RUN WSJT-X
 cd .......: ~/jtsdk/wsjtx/dev/1.7.0//install/Release/bin
 Type, ....: ./wsjtx

r6809

ティルダは /home/NAME を意味して省略している。
Nautilus (ファイラー)を起動するとホームフォルダに jtsdk フォルダが生成されているはず。
最新リヴィジョンが成功しないとこれができないし、深層のファイルを操作することが JTDX v16.0 インストールに必要となる。

jtsdk-src-folder

JTDX への準備

ビルド済みパッケージは windows / Linux 問わず配布されていません。

JTDX v16.0 のソース

paste2src

この jtsdk – src – wsjtx フォルダを削除する。

そこへ src_JTDX_v16.0 フォルダ中の wsjtx フォルダをペーストする。

ペーストした wsjtx を開き v15.8_UI_1 をペーストする。

JTDX インストール

jtsdk -d autosvn -d skipsvn -e separate -e autorun

jtsdk-wsjtx -b dev -n wsjtx -c release -t install

最新リヴィジョン・インストールに成功すれば、 JTDX v16.0 も難なく済ませられるだろう。

JTDXv16_succeeded

Игорь の英文説明書には一旦リヴィジョンを r6462 にするというステップが書かれているが、先日「なくてもよさそう」とメールがあった。
一昨日届いた JTDX v16.1 の英文説明書もそのままになっていた。

JTDX v16.0 succeded Linux (1)

三月上旬 Игорь (Igor) からソースはもらっていたが、コンパイルのスキルがない私は暫く windows 用コンパイル済み exe で楽しませてもらった。
Ubuntu にインストールしてあったのは WSJTX v1.6.0 で「ワンソース・デコーディング」であり、当時の r6462mod7 は「スリーソース・デコーディング」のため、時には 20 行を超えるデコードがなされた。

「スリーソース・デコーディング」とは同一周波数に三局のコールがあってもデコードされるというものだが、公式の v1.7.0 でも「ツーソース・デコーディング」なので v1.6.0 とは大チガイ。
しかし CPU パワーが低い・エアフローが良くない場合は mod7 を使うように Игорь は言っている。(重要)

この JTDX v16.0 はスタンドアローンでコンパイルできるものではなく、開発ツール JTSDK を先にインストールしなければならない。
JTSDK の本家ではこれもコンパイルしてインストールしなければならないが、 KI7MT Greg が ppa を作っている。 ppa に対応したディストリビューションではイージーにこれをインストールできる。

ただ Ubuntu MATE や LinuxMint では jack 系ファイルで依存関係の衝突のため libjack-jackd2-dev や portautio19-dev を予めインストールしなければならないと Greg は言う。

INSTALLATION
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Add PPA .......: sudo add-apt-repository -y ppa:ki7mt/jtsdk
Update ........: sudo apt-get update
Install .......: sudo apt-get install jtsdk jtsdk-full

インストールはダウンロードから始まるので、一往光回線の私は最短で 11 分、長い時には 20 分を超えたことも。
多分 30 〜 40MBaups くらいだろう、決して速くはナイ。

この段階ではホームフォルダに変化はない。

あとで wsjtx をコンパイルした時に libtool がありませんとターミナルがのたまうので先にインストールする。
$ jtsdk-hamlib3 を実行したあとで出てくる。

sudo apt-get install libtool

いよいよ JTSDK を起動。
先に環境チェックを行う。(インストール後 24 時間以内に一度だけ必要)

jtsdk -u

このあと jtsdk をタイプして起動する。・

runJTSDK

windows のような JTSDK-PY とか JTSDK-QT の画面はナイ。

メインメニューのみである。

画像は現行 2.0.21 の前の 2.0.20 であるが同じ。

起動最初に 4 HAMLIB-3 を選択しなければならない。
リグ・コントロールのためのライブラリだが、 機能を使わずとも必須になっている。
hamlib3 のインストールが終わると
Press [ Enter ] to continue…
となってメインメニューに戻る。

E Exit を選んでメニューを終了する。
ターミナルでは jtsdk-hamlib3 で実行できるようだ。