CQRlog を知る前は LibreOffice Calc に記録していた、
そして 30 QTH 近い移動運用も行っていた。
今 CQRlog に 40,000 を超えるログ・エントリーがあるが、SSB QSO は 4,000 余でしかない。それで Calc から csv に落として取り込もうと考えた。
win では csv も読み込める AdifMaster という優れたツールがあるが、Linux には存在しない。
と思っていたら adifmerg というツールがあるが、csv to adif を念頭に置いたものではなく、csv ヘッダーも特殊なスタイルだった。 単純に QSO を取り込むだけならソレでもいいのだが。
名前、QTH, JCC/JCG なども記録があるので・・・。
この adifmerg はアプリケーションではなく Perl スクリプトであることがわかった。 しかし Perl の素養は全くナシ。 それで AI に相談した。
AI が最初に提示したのが
#!/usr/bin/perl use strict; use warnings; # CSVファイルのパスを指定 my $csv_file = 'input.csv'; # 出力するADIF形式のファイル名 my $adif_file = 'output.adif'; # CSVファイルを開く open my $csv_fh, '<', $csv_file or die "Cannot open $csv_file: $!"; # ADIF形式のファイルを開く open my $adif_fh, '>', $adif_file or die "Cannot open $adif_file: $!"; # ADIFヘッダーを出力 print $adif_fh "ADIF Export\n"; # CSVのヘッダーを読み込む my $header = <$csv_fh>; chomp $header; my @fields = split ',', $header; # CSVファイルからデータを読み込んでADIF形式に変換して出力 while (my $line = <$csv_fh>) { chomp $line; my @values = split ',', $line; print $adif_fh "<QSO_DATE:$values[1]>".$values[2]."<TIME_ON:$values[3]>".$values[4]."<CALL:$values[5]>".$values[6]."<QTH:$values[7]>".$values[8]."<GRIDSQUARE:$values[9]>".$values[10]."<DXCC:$values[11]>".$values[12]."<MODE:$values[13]>".$values[14]."<QSL_S:$values[15]>".$values[16]."<QSL_R:$values[17]>\n"; } # ファイルを閉じる close $csv_fh; close $adif_fh; print "Conversion completed.\n";
しかし CQRlog にはインポートできなかった。
- 日本語文字が 3 byte で扱われている
- 文字数カウントがないのも致命的
- <eor> が抜けているのが致命的
私のログに中国局が漢字で記録されているエントリーが完全に「文字数カウント」であることがわかった。
そして csv ヘッダーは adif タグと同一でなければならず、日本語文字が入るところは連続して並べると、前者が無視されるので、最終的には影響の小さいアイテムを日本語項目の後ろに置くことにした。
則ち Calc 側で予め列の移動が必要になる。
私の場合 adif の日付や時刻の仕様を踏まえたカタチで Calc にインプットしていたので、今回新たに変換する作業が省略できた。
call,qso_date,time_on,freq,band,mode,rst_sent,rst_rcvd,cnty,gridsquare,qth_intl,\ app_cqrlog_qsls,app_cqrlog_qslr,my_gridsquare,name_intl,comment,notes,award
で app_cqrlog_qsls は「ビューロー発送済み」の B なので、group edit で B を入れた。 award は私の場合 DIG を選んでいるので、対象が少ないから手で追加しても良いとした。
comment も古い QSO には殆どないし、JAG/ACC 或いは YL は notes でよいとした。
インポートした adif のカタチ(サイレントキー):
<call:6>JA4XZR <qso_date:8>19940102 <time_on:4>0357 <freq:7>18.1300 <band:3>17m <mode:3>SSB <rst_sent:2>59 <rst_rcvd:2>59 <cnty:4>3102 <gridsquare:0> <qth_intl:3>倉敷市 <app_cqrlog_qsls:1>B <app_cqrlog_qslr:1>Q <my_gridsquare:6>QN04ua <name_intl:2>福岡 <comment:0> <notes:8>JAG#0028 <award:8>DIG#5237 <eor>
インポート後 B 挿入後の adif のカタチ:
<qso_date:8>19940102 <time_on:4>0357 <call:6>JA4XZR<mode:3>SSB <freq:5>18.13 <band:3>17m <rst_sent:2>59 <rst_rcvd:2>59 <name_intl:2>福岡 <qth_intl:3>倉敷市 <qsl_rcvd:1>Y <iota:6>AS-007 <award:8>DIG#5237 <app_cqrlog_dxcc:2>JA <dxcc:3>339 <notes:8>JAG#0028 <ituz:2>45 <cqz:2>25 <cnty:4>3102 <app_cqrlog_qslr:1>Q <eor>
適用した pl ファイル(csv と adif ファイル名指定して処理)
#!/usr/bin/perl use strict; use warnings; # 入力ファイルのパスをユーザーに尋ねる print "Enter input CSV file path: "; my $csv_file = <STDIN>; chomp $csv_file; # 出力ファイルのパスをユーザーに尋ねる print "Enter output ADIF file path: "; my $adif_file = <STDIN>; chomp $adif_file; # CSVファイルを開く open my $csv_fh, '<:encoding(utf8)', $csv_file or die "Cannot open $csv_file: $!"; # ADIF形式のファイルを開く open my $adif_fh, '>:encoding(utf8)', $adif_file or die "Cannot open $adif_file: $!"; # ADIFヘッダーを出力 print $adif_fh "ADIF Export\n"; # CSVのヘッダーを読み込む my $header = <$csv_fh>; chomp $header; my @fields = split ',', $header; # CSVファイルからデータを読み込んでADIF形式に変換して出力 while (my $line = <$csv_fh>) { chomp $line; my @values = split ',', $line; foreach my $field (@fields) { my $value = shift @values // ''; # 未初期化の値を防ぐためにデフォルト値を設定 my $tag = lc $field; # タグを小文字に my $length = length($value); # フィールドの文字数を取得 # 2 バイト文字を 2 文字としてカウント my $byte_length = (() = $value =~ /./g); # 文字列内の文字数をカウント print $adif_fh "<$tag:$byte_length>$value "; } print $adif_fh "<eor>\n"; # ADIFレコードの終わりを追加 } # ファイルを閉じる close $csv_fh; close $adif_fh; print "Conversion completed.\n";
pl 文のコメントにも「# 2 バイト文字を 2 文字としてカウント」、これは「# 2 バイト文字を 1 文字としてカウント」の誤りでしょうね。
それにしてもこういうとき、AI に完全丸投げでも、パーフェクトな回答を得られるものではないんですね。 <eor> が抜けるなんて人間並じゃありませんか。 尤も有料サービスならこんなこともないんでしょうが。
所謂 2 バイト文字は 3 バイトに換算されるようで、コンパイルツールである lazarus や fpc でも日本語文字の扱いがまだパーフェクトな段階に至ってないらしい。 となれば、CQRlog が影響を受けるのは致し方ないのかも知れない。
その辺をキラって JA のエントリーも英文字で行うというのも頷ける。