타령は漢字で「打令」と宛て字で書かれるが、朝鮮独特の価値観『恨(ハン)』が芸術に昇華したものらしい。 (Wikipedia)
就中最も有名な세타령(鳥打令)は私が最初に聴いたのが、김 연자(金蓮子)のそれだった。 高音域を活かした美しい彼女の세타령を安っぽいカセットデッキから聴いていた。
今 youtube などにもたくさんあるが、ビデオという「見る」方に主眼が置かれ、聴く = 鑑賞に耐えるものが少ないように思う。 勿論「見る」を否定するものではない、歌い手のボリュームよりもオーケストラのボリュームの方が大きいことも多いからだが。
七八年ほど前、김 연자の地方公演に行ったことがあったが、その時も同じくオーケストラのボリュームの方が大きいので、高級席ではないにしても、彼女の音声を楽しむことは出来なかった。 残念ながら세타령は演目には入っていなかったが。
先の주현미が歌った 세타령の youtube もあったが、ディナーショーということでこれも歌を楽しむことができない作りのものであった。
今落ち着いて聴けるのはこれくらいだろうか。 6 分とちょっと長いが。